一方、水晶体は温存し眼内に人工レンズを移植して屈折を矯正することも可能です。これがICL(Implantable Collamer Lens)という特殊な人工レンズです。ICLのImplantableとは「眼内に移植できる」、CollamerとはHEMAとコラーゲンの共重合体素材(コラマー)を現す造語、Lensはまさにレンズのことで、その名(有水晶体眼内レンズ)の名前の通り近視や乱視を矯正する目的で正常な水晶体のある目に挿入する眼内レンズです。ですから水晶体を摘出するわけではありません。簡単に言えば、近視の患者さんが装用しているコンタクトレンズが眼球に入ったと想像してみて下さい。
上の写真がICLです。大きさは全長11.5mm〜13.0mmで角膜より一周り大きなサイズです。下の写真は眼球内に挿入されて固定されたICLの模式図です。
ICLは眼球内に縫い付けるのではなく、虹彩の奥で水晶体の前のわずかなスペース内に挿入します。角膜あるいは強角膜の長さ3.5mmの小さな切開創から眼球内に挿入します。エキシマ・レーザーによる近視矯正手術と異なり眼球内の操作を行いますので片眼ずつ行いますが、希望があれば同日片眼を手術したと2〜3時間の時間を空けて手術することも可能で日帰り手術・入院手術どちらでも可能です。
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