
| 手術前 | 遠方視力 | 右=0.3(1.5×+2.0D) |
| 左=0.6(1.5×+1.75D) | ||
| 近方視力 | 右=0.2(1.0×+4.0D) | |
| 左=0.2(1.2×+3.5D) | ||
| 手術後 | 遠方視力 | 右=0.9(1.5×+0.75D) |
| 左=0.8(1.5×+1.0D) | ||
| 近方視力 | 右=0.8(1.0×+0.5D) | |
| 左=0.9(1.0×+0.5D) |
この患者さんは手術前の裸眼視力は右0.3、左0.6で、矯正して左右ともに1.5でした。矯正に必要な眼鏡は遠視です。近方視力は左右ともに0.2で裸眼では新聞の文字は読めません。老眼鏡を使用すれば近方視力は1.0〜1.2でした。 手術後は裸眼での遠方視力は0.8〜0.9で1.2には達していません。また近方の裸眼視力も0.8〜0.9で1.2には達していませんが、手術前より改善しており、日常生活では眼鏡なしで遠くも近くも不自由なく見えています。
正常では45〜50歳から起こってきますが、近視の人はもともと近点が近いので遅く起こり、遠視の人はもともと近点が遠いので早く起こります。言い換えるならば、年齢的に早いか遅いかの違いはあっても、ある年齢になれば全ての人が老視になるわけで唯一つの例外もありません。
では、近視で老眼の場合と、正視もしくは遠視で老眼の違いを考えてみましょう
| 手術前 | 遠方視力 | 右=0.2(10×+2.5D) |
| 左=0.4(1.2×+3.0D) | ||
| 近方視力 | 右=0.09(1.2×+5.5D) | |
| 0.2(1.2×+4.75D) | ||
| 手術後 | 遠方視力 | 右=0.6(1.2×−0.75D) |
| 左=1.2(1.2×±0.0D) | ||
| 近方視力 | 右=0.5(0.5×±0.0D) | |
| 左=0.8(0.8×±0.0D) |
手術前は両眼ともに強い遠視で裸眼視力は良くありませんし、必然的に強い度数の老眼鏡が必要で、裸眼では遠くも近くも見えにくい患者さんです。手術後は遠方の裸眼視力は0.6と1.2、近方の裸眼視力は0.5と0.8です。両眼ともに遠方・近方の裸眼視力は1.2に達していませんが不自由なく遠くも近くも見えています。
いずれも、数字上の視力は必ずしも1.2に達しているわけではなく不十分といえるかも知れませんが、日常生活する上では不自由ない視力を獲得しており、どちらの患者さんも現時点では遠くも近くも眼鏡は必要としていません。つまり老視矯正においては、「モノが見える・見えない」というのは必ずしも数字上の視力が問題になるのではなく、生活するのに不自由ない視力が獲得できれば十分だと考えて頂きたいと思います
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